フルート3点支持 お助けグッズ
フルートを演奏しない人には「なんのこっちゃ?」の言葉だが、
フルートを構える時には、
- 下唇の下側 (少し凹んだようになっている箇所)
- 左手の人差し指の付け根あたり
- 右手の親指
の3か所=3点で力の方向のバランスを取って
楽器を支えるということで、
この「3点支持」が
基本中の基本ということらしい。
ところが、
初心者にとっては
構えるのも容易ではなく、
知らずのうちに
不必要な力がどこかに入ってしまって、
指を傷めたり、
肩が凝ったりするはめになる。
どんな楽器でも慣れないうちは、
似たようなものだろう。
ピアノでさえ「脱力」が必要だ。
言葉を頭で理解してても、
真の意味で身体に反映させること自体が
最初の内は一番の課題になる。
自分の場合
左指の付け根が痛くなり、
練習後も痛くて、
ひどい時には「痺れている」
といったことが、3か月程続いた。
こんな状況は明らかに「おかしい」ので、
何か方法はないかと調べていたが、
右手指用のお助けアイテム(サムポート)は
比較的簡単に見つかるものの、
左手指用のものは見つけるのに
少し時間がかかった。
で、最終的に見つけたのが、
”Ringoo”
というもの。

指輪のようなものを左手人差し指に付けて、
フルートを支えやすくするという。
自分にとっちゃ、
この上なく助かると思って
メジャーな通販サイトで値段を調べて
一番安いところで購入した。
色はもちろん、指の大きさに合わせて
サイズがいくつか(S、M、L?が用意されている。
自分の場合、Amazonで
一番大きい Lサイズを探して、
最も安かったのがこの「クリーム色」のやつ。
安いといっても、購入当時で \1,660 という、
他に類似品がないので何とも歯がゆい金額だ。
販売元のサイトでも 税込 \1,540 + \200(送料)
となっている。

実際に手を付けると、こんな感じ。
フルートに当たる方に
広がったシリコン部分を当てる。
これで不必要な力が入ってもも
クッションの役割をして
痛さが軽減するというもの。


自分の指の太さに対し、
「L」サイズで全く問題なく、
きつ過ぎず、緩すぎず、丁度良かった。
ちなみに、自分の左手指付け根の太さ(外周)は、
約7cm。
なお、販売元のサイトには
Ringooの各サイズは、
一般の指輪サイズが目安として表示されている。
また、本体と一緒に下記のような
ペラもんの説明書?が同封されている


肝心な効果はどうかというと
指は痛くなくなった、
ので、効果は十分にあったといえる。
それに尽きる。
練習を日々重ねているうちに
少しずつ脱力できるように
なってきているものの、
難しい練習(自分にとって)をする時は
どうしても指先に力が入ってしまうので、
Ringooの装着は欠かせない。
時々、外して練習してみるが、
やはり少し痛みを感じることが多いので、
しばらくは装着したまま練習をすることになるだろう。
一つ問題なのは、
シリコン製であるがために、
楽器との接触面が滑りやすくなっているため、
ポジションの固定が難しいということだ。
Ringooが当たる楽器本体部分に、
滑り止めとして、
テーピングや布製・紙製の
サージカルテープを貼ってみたが、
それなりの効果はあるものの、
練習を続けていると
テープが少しずつめくれてしまって、
交換が必要になる。
結局、今はその交換が面倒になって、
テープを貼るのを止め、
Ringooを付けたまま、
練習中に何度か楽器を構え直して
「脱力」を意識して指先に
力が入らないようにしている。
(追記)
その後数か月練習を続け、
ようやく指の痛みや痺れが無くなり、
「3点支持」が無意識にできるようになった。
ようやくRingooは不要となり、
フルートを自然に普通に持てるようになったのは
素直に嬉しかった。
練習の甲斐があったということだ。