温泉マークの発祥地 ー 磯部温泉

2025-03-07

群馬県にある磯部温泉、

温泉マーク発祥の地だとは

知らなかった・・・

群馬県高崎駅から

JR信越本線を横川方面行きに乗って

約20分のところにある、

磯部駅が磯部温泉の最寄りの駅だ。

駅前には足湯があり、実にこじんまりとした温泉地であり、

自身は全く聞いたこともなかった温泉だが、

実は温泉マーク(記号)の発祥の地ということだった。

ちょっとビックリ。

コロナ禍でレンタカーを借りて

群馬県の高崎へ旅行へ行った際に寄って

偶然知ったことだった。

宿のチェックインまでは結構時間があったので、

宿泊予定の宿の近くにあった、

日帰り温泉「恵みの湯」に行った。

15時過ぎではあったが、まぁまぁの人がいて、

結構良い温泉だった。

磯部温泉には、宿は数軒しかない。

温泉町をイメージしていると

全く違うかもしれない。

磯部駅周辺は栄えている訳でもなく、

宿が一定の地域内にまとまってある感じだ。

この日泊った宿は、

「庭園風露天風呂貸切の宿 旭館」

磯部駅から歩いても大した距離じゃない。

部屋数はそれ程多くはないが、

入り口ロビーは広々として

窓も沢山あって開放があった。

チェックインを済ませると女将が

2か所の浴場の場所と

それらの貸し切り方法を説明しながら、

部屋まで案内してくれた。

そう、この宿には室内と露天の浴場の2つがあって、

それぞれ泉質が違うという珍しい宿だ。

(宿の写真借用)

そのどちらもタダで貸し切りできる

というのだから、ありがたい。

実際に入ってみて思ったが、

貸し切りができるほどの広さなので、

一人で入るには「必要以上に広い」。

露天風呂を利用するには、

建物の外へ出る少し急階段を下っていく。

距離は大したことはないが、

足腰が弱い人は気を付ける必要はあるだろう。

なお、室内浴場と露天風呂は

それぞれ別の場所にあるため、

入浴中の行き来はできない。

コロナ騒ぎの中の一人旅ということもあってか、

女将がいろいろと気を遣ってくれたようで、

部屋までの案内時、夕食時、翌朝の朝食時に

いろいろと話をしてくれた。

久々に日常以外のことで長話ができて

とても愉しい時間を過ごせた。

中でも、露天風呂で使われている源泉を掘る時の話は、

なかなか聞けないような内容だったし、

聞いていてイメージが描ける程に

女将の話し方も上手かった。

食事はすべて部屋まで女将が運んでくれた。

こんにゃくの刺身、アユの塩焼きをはじめとする

夕食の内容は「これを待っていた」と

言えるような料理揃えで、

すべて美味しく頂けた。

<こんにゃくの刺身>

(宿の写真借用)

女将が話してくれたように、

他の宿泊客にすれ違うことは全くなく、

宿も実に静かでゆっくりと過ごせた。

早朝に目が覚めたので朝風呂に入ることにした。

たぶん誰も入っていないだろうと思いながら、

階段を下りると風呂の貸し切り予約を記した案内には、

どの部屋の貸し切りにもなってなかったので、

早速、案内板の露天風呂の現在の時間帯のところに

貸し切りマークを付け露天風呂へ入った。

朝から蒸し暑かったが、

こんな早い時間(6時前)に

大きな風呂に入ることはないので、

昨夜よりも少しぬるめのお湯に浸かり

「非日常」を味わうことができた。

それでも湯から出たり入ったりして、

30分程で出てきた。

※温泉は好きだが、熱いのは苦手。

朝食には女将おすすめの温泉湯豆腐

(宿の写真借用)

室内浴場の方の源泉を使ったもの。

塩分を含んでいるらしく、

そのまま食べても十分に味があると

女将が説明してくれたので

出来上がったところを食べてみると、

確かにそのままで十分美味しかった。

豆腐を食べ終わると温泉の煮汁?が

残ってしまったので、

ちょっともったいないと思い、

その煮汁を使って

茶碗にご飯、湯豆腐用のポン酢(ネギ入り)、

おかずの焼き海苔、

お茶漬けにして食べてみた。

それが、予想以上に旨かったので

そのことをチェックアウトの際に

女将に伝えると嬉しそうに聞いてくれていた。

磯部温泉の宿から高崎駅までは、

車で30分ほどかかった。

通勤する人の車で少し道が混んでいたようだった。

コロナ禍ということもあったかもしれないが、

静かに過ごすにはとてもいいところだった。

だいたい何処で宿泊しても満足することは殆どないが、

食事も、温泉も、女将の人柄は

自分にとっては今までにないくらい良く思えたので、

この宿は是非お勧めする

磯部温泉

「庭園風露天風呂貸切の宿 旭館」